サウスパーク season21 e02感想 ”Put It Down”
続けてe02の感想です。
s19e06は久しぶりの日本ネタであるという以上に結構衝撃的な回でして…結局二人は周りのために付き合ってるのかな?と思うとAsian Girlとしてなんだか申し訳なく…なので2人のその後が見れそうとのことで非常に楽しみにしていた回です。
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では追記であらすじと感想。
北朝鮮がミサイルを飛ばしに来る!みんな死んじゃう!という強迫観念に取りつかれたトゥイークは、皆の不安をいたずらにあおる迷曲「North Korea」を作曲し全校生徒の前で披露。みんなを怖がらせてしまいます。
もうここだけで面白い。完全に出オチ
そこで白羽の矢が立った彼のボーイフレンド・クレイグ。トゥイークを宥めるようにみんなから責められます。
なぜかハイディとの関係が続いているカートマン。当然問いただされますが、なんとハイディが「別れるくらいなら死んでやる!」と泣き喚いたらしい。そのためしかたなく付き合いを続けているとか。
クレイグはトゥイークを落ち着けるため、理論的に説得します。とりあえず、北朝鮮政府に何か素敵な贈り物をしたらどうかと提案。
HoneyとかBabeとか呼んでますやん…どうやらガチカップルになっていた模様。
同じころ、スタンはハイディに「カートマンが、自分を別れるくらいなら自殺してやると騒いでおり心配だ」と相談されます。
カートマンの主張と真逆で戸惑うスタン。ハイディから、「絶対に他の人には見せない」という約束のもと彼が送ってきたボイスメッセージをもらいます。
そしてそれを速攻でばらすど畜生スタン。この辺、初期のカートマンいじりを思い出していい感じ。
「自殺してやる~~!!」と泣きわめくボイスメッセージを晒されたカートマンは開き直り、自殺防止活動なるものをPC校長に依頼。しかし今週はよそ見運転防止週間らしく、あっさり却下されてしまう。
ところ変わって北朝鮮。総軍様のもとに、カップケーキが届きます。
この将軍様似すぎ
送り主はトゥイーク。何か素敵なものを、というわけでカップケーキを作ってプレゼントしました。将軍様は思いのほか喜んでくれたらしく一安心。
ほっとしたのもつかの間、大統領がまた煽りツイートを投稿します。
「トゥイークというガキなら知っていますよ。北朝鮮に肩入れしてると思っているんでしょうが、どうせケーキにう〇こを仕込んでいるに違いないです。」自分を道具に煽られて発狂するトゥイーク。
このアカウント名本当に取得されているのがずるい。
よそ見運転防止週間に、自作のラップで対抗するカートマン。かなりかっこいい曲です。必見。
北朝鮮は大統領のツイートをうけ、トゥイークを標的に定めます。手始めにトゥイーク宅の上空にミサイルを飛ばしました。
サウス特有の嘘通訳。いやこれはアウトでは…?
大統領の北朝鮮ツイートに夢中になっているのは大人も同じ。運転中も構わずツイートを見てわいわい。
その結果、よそ見運転で子供が轢かれる事故が多発。サウスパーク小でも、よそ見運転防止週間を先導していた生徒が轢き殺されてしまいます。
北朝鮮が明確にトゥイークを狙い始めます。荒れ狂うトゥイーク。クレイグも理論武装で献身的になだめますが、あまり効果はない模様。
すごい完成度の高いクソコラ…他にも何枚かあるので是非本編で確認してください。
ラップが誰にも相手にされなかったため、街に出て自殺防止活動を始めるカートマン。ハイディも協力的です。本当にいい子だなあ。
しかしカートマンの狙いは、「自分が」自殺を惜しまれることであり、他人の自殺なぞどうでもいいようで。
トゥイークの気を紛らわそうと、デンバーの遊園地に連れ出すクレイグ。
いやまじでいい彼氏ですね、クレイグ。Pandemic回のあの皮肉野郎と同一人物とはとても思えない。
楽しい時間を過ごすはずが、大統領のツイッターが気になってしまうトゥイーク。
遊園地でも、よそ見運転によるジェノサイドが行われます。
トゥイークはクレイグの落ち着き払った態度や、理詰めで説得してくるところが気に入らない。解決策なんて求めていない!と言います。
さすがのクレイグも限界なようで、喧嘩してしまう2人。まあこの2人がメインになる回は大体喧嘩していますが。
よそ見運転で亡くなった子供の追悼会が開かれることに。そこにカートマンも、自殺防止パーティーを被せてくる。「追悼会ってったって、みんなで泣きながら慰めあうだけなんだろ?それが何になるんだよ!」
しかしハイディは、「素早い解決策だけが必要なわけではない。ただ感情を共有し、共感してもらうことが大切」と指摘。前回も言っていた内容ですね。
それを聞いて何かに気づくクレイグ。
クレイグは、トゥイークに今どう思っているのかを全て吐き出させ、それらに共感しながら寄り添います。これこそが、彼が本当に欲していたものでした。
無事落ち着きを取り戻したトゥイーク。みんなは大事なことに気づいていない、自分が何かをやらなくちゃと意気込みます。
いやー感動シーンですね。すっかりサウスの名物カップルになっているなあ。
そして保護者たちを集めて演奏されたのが、表題でもある「Put It Down」。大統領でいる時くらいは携帯をやめなさいよ、といった内容。
トゥイークのピアノに合わせてクレイグが歌う(下手)。そして子供たちのコーラス、カートマンのラップ。サウスパーク史上でも屈指の名曲です。
大統領(のツイートに気を取られた運転手)によって殺された子供たち。
ちゃっかりケニーが死んでいて爆笑。Black Friday回以来でしたっけ?
最後はみんなで大合唱。右上の手話がじわじわ来る。
クレイグとトゥイークも微笑みながら手をつないで、幸せいっぱいのままエンドです。
今回はかなり良かったと思います。トランプネタ封印宣言をたったの2話目で破ってきたのには驚きましたが、かつてのサウスのお約束をちりばめながらもすべて畳みハッピーエンドに持って行く脚本に拍手。
トランプ大統領、クレイグとトゥイーク、カートマンとハイディと、近年の「劣化したサウスパーク」の象徴ともいえるモチーフも、ちゃんと使えば往年のキレを出せるんだな~と思いました。
第3話も古き良きサウスといった感じでなかなか良かったですが、後程感想をまとめたいと思います。